特別講演会

大会2日目の午後、招待講演として、土木学会論文賞を受賞された東京大学の清水英範教授、土木学会論文奨励賞を受賞された東北大学の大澤実助教、そして特別講演として宮古市長の山本正徳様よりご講演をいただきました。


東京大学 清水英範 教授
山尾庸三が臨時建築局総裁に就任した経緯に関する研究


文久3年にイギリスへ密航留学した長州五傑の1人である山尾庸三氏が、臨時建築局総裁に就任した経緯について、入念な文献調査に基づいて明らかとされました。


東北大学 大澤実 助教
集積経済モデルの数理解析とその周辺



立地均衡モデルの実学上の意義について初学者でも理解できるよう分かりやすく解説されるとともに、多様なモデルが系統的分類できることを示されました。また、モデルの計量的展開について、お考えを述べられました。


宮古市長 山本正徳様
宮古市復興のまちづくり



宮古市は2011年3月11日に発生した東日本大震災により、死者数517名(うち、行方不明者94名)を数える甚大な被害に見舞われました。多くの市民が失意のうちにある中、山本市長の出身高校の校歌の一節であるという「其処奮闘の活舞台 其処邁進の大天地」のメッセージを胸に「宮古市は必ずや復興します」と繰り返し市民に呼びかけられてきたこと、そして、市長のイニシアチブのもと、住民の意向を組した復興まちづくりを進められてきたことなどをご紹介いただきました。