第1回坊っちゃんセミナー

 2017年4月7日、愛媛大学にて、これからの都市・交通・風土を考える「愛媛大学坊っちゃんセミナー」を開催しました。初回となる今回は、東京工業大学朝倉康夫先生、東京大学福島秀哉先生をお招きし、次世代の交通や生活空間の構築に向けた研究についてご講演いただきました。


共有する交通
朝倉康夫 東京工業大学 環境・社会工学院 教授

配布資料

 情報通信技術の発展と、社会構造や利用者の価値観の変化に伴って普及しつつある、自動走行システムとシェアリングエコノミーについて紹介されました。
 国内外でのシェアリングビジネスの事例から、オンデマンド・シェア型交通への展開、そして更なるサービス拡充への展望と制度上の課題などについて示されました。



社会・空間的な共同体的特徴としての領域とその変容 –共同体の社会的特徴からみた道の意味-
福島秀哉 東京大学 社会基盤工学専攻 助教


 これまでの経験を通じて、土木事業における地域の固有性・多様性の再構築や地域住民との協働の必要性について紹介されました。山梨県山中湖村をケーススタディとした、村落領域論を援用した生業の変化による村落共同体の領域変化の分析から、「地域の社会—空間」の関係について示されました。