愛媛大学社会基盤メンテナンスエキスパート(ME)養成講座

MEとは

MEって何?

“ME”はメンテナンスエキスパート(Maintenance Expert)を略したものです。現在の豊かな社会環境・経済活動は,高度経済成長期の頃より建設・整備された膨大な社会基盤施設(インフラ)により支えられています。ところが,インフラの高齢・老朽化が進行し,これらを健全に維持することが喫緊の課題となっています。愛媛大学では産官学協働で実施する教育プログラム「社会基盤メンテナンスエキスパート養成講座」を提供し,インフラの維持管理技術に関する高度な知識と技術を有する技術者集団を養成しています。プログラムの修了者は“四国社会基盤メンテナンスエキスパート(ME)”として認定されます。

四国ME

四国社会基盤メンテナンスエキスパート(ME)

“四国ME”は愛媛大学の「社会基盤メンテナンスエキスパート(ME)養成講座」を履修した技術者の認定資格です。四国MEは愛媛地域を中心に四国に根差した技術者として,以下のような技術力の習得に努め,今後の社会基盤のメンテナンスリーダーとしての役割を担う技術者です。2023年度(令和5年度)時点で,第10期修了生までの四国MEは240名に達しています。

1) 実践知(実務経験)と形式知(技術理論と倫理観)を併せ持つ技術者
2) 発注者と受注者が同等の知識/知識レベルを持ち対等な事業の取り組みができる技術者
3) どの地域でも適用可能な基礎技術とそれを応用できる技術力を有する技術者

【所属別の構成人数】

年度 行政機関 民間会社
国交省 愛媛県  市  町 公益会社 コンサル 建設会社 測量会社 その他
H26 1 2 6 1 2 8 2 1 1
H27 1 2 6 4 1 5 1 0 1
H28 1 2 6 0 1 9 0 4 0
H29 1 5 5 3 1 9 1 4 2
H30 1 0 8 1 0 7 3 1 1
R1 1 2 7 1 0 9 3 2 0
R2 1 3 3 0 0 7 1 3 2
R3 1 2 6 1 0 7 1 0 0
R4 1 2 5 0 0 13 1 3 1
R5 0 2 5 2 0 10 8 2 0
合計 9 22 57 13 5 84 21 21 8
101 139

【所属別の構成人数】

年齢
年度
20代 30代 40代 50代 60代
20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64
H26 0 0 2 4 7 6 3 1 1
H27 0 1 2 8 7 3 0 0 0
H28 0 3 0 7 8 4 0 1 0
H29 2 2 10 4 7 4 0 2 0
H30 0 6 2 4 6 3 0 1 0
R1 0 5 5 8 0 7 0 0 0
R2 1 4 5 3 4 2 1 0 0
R3 1 0 2 9 3 3 0 0 0
R4 3 7 5 2 2 4 2 1 0
R5 1 9 8 3 2 3 1 1 1
合計 8 37 42 52 46 39 7 7 2
45 94 85 14 2

※年齢はME養成講座の受講時

MEの資格

国土交通省の民間資格を取得

四国MEは,四国に本拠を置く機関・団体では初めて,国土交通省の規定を満たす“公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格”(民間資格)として平成28年2月より認められました。これより,国土交通省では総合評価落札方式における加点評価などの措置を通じて保全業務の委託が受けられやすくなりました。

【資格が対象とする分野】

施設分野 業務 知識・技術を求めるもの
橋梁(鋼橋) 点検 / 診断 担当技術者
橋梁(コンクリート橋) 点検 / 診断 担当技術者
トンネル 点検 / 診断 担当技術者

資格が対象とする分野

MEの連携

MEの相互交流と継続的な技術研鑽

四国MEの認定者は「愛媛MEの会」を設立して技術と知識に基づいた人的ネットワークを構築しています。これより,大学,行政,コンサルタント,施工業者等の間で相互交流するとともに,継続的な技術研鑽と能力向上に取り組みます。また,各地域においてMEの養成でつながる「五大学コンソーシアム」などのME(岐阜大学:岐阜 ME長崎大学:長崎道守長岡科学技術大学:ME 新潟(構造)山口大学:ME 山口舞鶴工業高等専門学校)との交流(連携コンソーシアム「修了生ワークショップ」など)を介して,全国へMEの輪を広げています。

インフラメンテナンス大賞特別賞の受賞

MEの養成でつながる五大学コンソーシアム(岐阜大学,長崎大学,愛媛大学,長岡技術科学大学,山口大学)は,その活動が評価され,平成29年度の「インフラメンテナンス大賞」(国土交通省など6省による)の特別賞を受賞しました。

インフラメンテナンス大賞特別賞の受賞

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